シナリオ No.04
作者 | 瑚遥手 |
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ゲームシステム名 | ワーウルフ:ジ・アポカリプス |
シナリオ傾向 | 準社会派 |
プレイ難易度 | B |
このシナリオソースは、ワーウルフ:ジ・アポカリプスでのプレイングを想定しています。 内容的には、現代のワーウルフ社会の事情では適用できない部分もあるので、 しっかりと腰をすえてプレイするときには、Dark Agesでプレイすることをオススメします。
PCたちは、とある中規模の衛族に所属しています。 その衛族は、ケルントーテムとして野牛を招いています。 衛族の人数は50人ほどです。 PCたちは、そこでパックとして防衛に参加しています。
衛族の位階の高いものは、あなたたちの存在を特別に重要視しています。 (なぜ自分たちがことさらに注目されるのか、PCたちは不思議に思うかもしれませんが、STはニヤリと笑うだけでいいでしょう)
衛族は、徐々に戦士の数を減らし、弱体化が著しくなっています。 また、ケルンのあるこの土地は、維持費用がかかるため、 その負担による圧迫で衛族を離れるものも増えています。
ある朝、衛族に一人のサイレントストライダーがあらわれます。 そして、彼はこの衛族は、○○の衛族と併合しひとつの衛族となるべしという通達が、 シルバーファング族から出された旨をつげます。
衛族は騒然となります。 あるものは激昂してストライダー族に掴みかかり、 あるものはアポカリプスの近い今もっともだとみなを説得してまわり、 またあるものは嘆き悲しみ、衛族の古き思い出を語ります。
PCたちは、まず状況を整理するために、併合先の衛族や、シルバーファングのもとへ向かうでしょう。 情報を集めるさなか、どちらのケルンに衛族を作るか、トーテムはどちらの物を使うか、どちらの衛族長や祭司長が実権を握るのかなど、 さまざまな謀略が動きはじめます。 この際、資産5をもつPCや、資産家のコネ、協力者が資金を出すことで問題を解決しようと試みることは可能ですが、 ファング族は「わたしの知らない人間が、この聖なる話に関わることはできない」とあっさりと拒絶します。
シルバーファング族は、この2つの衛族を平和裏に併合させたことにより、名声が高まることを望んでおり、 多少強引にでもこの併合を成功させようと考えています。
両衛族の長は、この名誉に預かることをファング族から保障されているため、 しかたがない、というふうを装って進んで併合に賛成します。
PCたちがとくに何か行動を起こさなければ、衛族は併合されます。
結末は、併合がなされたかどうかによって決まります。 併合がなされたとすると、選ばれなかった片方のケルンは放置され、 事後処理を話し合っているうちにブラックスパイラル族に蹂躙されます。 そして、ファング族はこの惨劇を知るやいなや、併合は彼ら自身の意思でなされたと主張しはじめます。 ファング族に見捨てられた今やひとつの衛族は、いったいこれからどうなるのでしょうか・・・。
併合されなかったとすると、再び両方のケルンは不自由さにあえぎながら、 日々戦いを続けていくことになります。 しかし、それが不自由であるという声は、以前ほどは聞かれなくなったはずです。