RPG的精神論 第三回
 「RPGでの敵の数とプレイヤーに対するプレッシャー」

ピンチこそスーパーロボットの見せ場!!
    ──教官


第1幕「理論的考察」

 今あなたは地下鉄すすきの駅の入り口の影で3人のチンピラに囲まれています。その時あなたはどのような感情に支配されているでしょうか。

(1)「まずい、今日は持ち合わせないよ」「じゃー地球よってく?」「いいねー」
(2)「こちらにおわす御方をどなたと心得る、恐れ多くも先の副将軍水戸光国公に在らせられるぞ、皆の者頭が高い控えおろー」
(3)「何!! 貴様は5年前に殺したはず、何故生きている!!」
(4)「3人か、相手に不足はねーかかってきやがれ!」
(5)「何を小癪な、みなの者出会え! 出会えー!」
(6)「俺は不幸だー!!」

 さてあなたは(1)〜(6)の内どれだったでしょうか、私は(6)です、しかし賢明な読者の皆さんは(4)だったに違いありません(編注:私は(3)でした)。なぜならRPGにおいて三倍の兵力差などいつもの事だからです。思い出してみなさい仮面ライダーが1対何人でショッカーと戦ってきたか。そしてあなたの投げた油壷と松明のせいで何匹のグリーンスライムが死んだことか。RPGにおいて数の不利などあたりまえのこと、逆境こそが勇者を作る秘訣なのです。

 そしてついに昨日RPGの未来を開く偉大な記録が生まれました。それこそ私がこの記事を書くきっかけとなった記録で、人数比5:16384というものです。つまりPC5人に対して敵が16384体も出てきたのです(編注:次は2^15ですね)。さすがにこれには私も参りました。なんとかかった時間が16384分――約11.7日。しかしこの記録によって北朝鮮の食糧問題が解決する運びとなったのは疑う余地も在りません。ですがここにひとつの問題が浮かび上がりました。それはPCの精神衛生上の問題です。あなたが16384体の敵と遭遇したら何とつぶやくでしょう。「こんなに出たのか」とつぶやくに違いありません。あまりの敵の多さに戦意が萎えてしまうのも当たり前です。

 では何体までの敵を出すことが出来るのでしょうか。ずばりそれはPCの数の9倍までです。なぜなら今30面ダイスを転がしたら9が出たからです。これほど明確な理由は他には在りません。例えばPCの数が4人ならば36体、6人ならば54体、そして17万人ならば153万体、どーです妥当な数字でしょう。私もこれほど運が良かったとは思いませんでした。30が出たらどうしたんでしょうあまりの恐ろしさに夜も眠れませんね。

 ………………………あーっとここで新しい問題が発生しました、いかにしてPCに敵に囲まれている恐怖を味あわせるかということです。これは難しい問題ですね、効果音を使うとか表現を過激にする・その状況の絵を見せるなどという生ぬるい手ではたいした効果は望めませんね。やはりここはその辺にいる恐いお兄さん方を金で雇って鉄パイプなんかを持たせてまわりを囲んでもらうしかありませんね・・・・。但しそのような場所に私を呼ばないで下さい。また人生命があっての物です十分に気をつけましょう。
 

第2幕「心の叫び」

 敵の数なんて少ない方がいいに決まっている。この前のD&Dのキャンペーンで何人死んだと思っている。いくら死にやすいルールだからといって殺される方のみにもなってみろ、痛いじゃないか。昔の偉い人もいっているぞ「人生楽ありゃ、苦もあるさ」・・・・? 何か違う。



本日の名言

人生楽ありゃ、苦もあるさ。
    ――水戸黄門


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