RPG的精神論・外伝
 「パーティーアタックの勧みゃ」

もちろんパーティー会場で盗みを働くわけではない、あしからず。
    ──編注


第一章「暴走モード」

 周りにいる奴は全て敵だ。残らずぶち殺せ。一緒に冒険をしようだと? たとえ俺と同じような格好をしているからといって、いや俺と同じような格好をしているからこそ信用できない。人気の無い所まで連れていって、俺を殺すつもりだな。その手には乗るか。「殺られる前に殺れ」 俺はそう教わったぞ。そもそも、見ず知らずの奴に親しげに声なぞ掛けられて、「ハイそうですか」などと応える奴の気が知れない。その締まりのない笑みの下には俺をはめる陰謀が渦巻いているに違いない。奴は詐欺師だ極悪非道の大悪党だ。奴を正義の味方などと言う奴は、頭のネジがそもそも入っていないに違いない。奴は金が無いから誰かを殺したくてうずうずしているにすぎない。俺は奴の獲物にはならない奴こそ俺の獲物にしてやる。そうしたら、俺は大金持だ。
 

第二章「いや、真面目な話で」

 いや、真面目な話でパーティーアタックしてみませんか。何時も何時もマスターに与えられたシナリオを皆で一緒にこなしていくだけなんて、つまらないじゃないですか。世界には正義なんていくらでもあるんですよ。いつもプレイヤーのいる方が正しいなんて思わないで下さい。アメリカにはアメリカの正義があるし、中国には中国の正義があるのです。いつもアメリカが勝つからといって、アメリカが絶対正義なのではないのです。そもそもアメリカは・・・・おっとこれ以上は危ないので本題に戻りましょう。
 一言で言ってしまえば、パーティーアタックとは慈悲に満ちた行動なのです。本来殺される運命しか与えられていない敵キャラに勝つチャンスを与えるのです。いつもいじめられて可哀相な人たちに愛の手を差し伸べる。これほどすばらしい事が他に有るでしょうか、異や有る。当たり前です。勝つ事が世界で二番目にすばらしい事なのです(編注:ちなみに世界でもっともすばらしい事はガンタンクに乗る事)
 しかし、これだけは言いたい。「貴様の眼は死んだ魚のように生き生きしている」 私にはわかります。あなたが心の奥ではパーティーアタックがしたくてしたくてウズウズしていると言う事が。しかし、3:1では勝ち目が無いと思っている事が。そんなあなたに私から一言申し上げたい。「貴様の血は何色だ」(編注:せっかくだから赤い方にしよう) 負けると思っているから負けるのです。なになに、だって負けるんだもん? 貴様、何処の訓練場の出身だ、「だもん」は止めなさい「だもん」は。せめて「にょ」にしなさい。しかし、あなたの気持も分からないでもない。そこで取って置きの方法を伝授しよう。

 殺れ

 あ、痛いです。物を投げないで下さい。しかたが無いですな、他の方法も御教えいたしましょう。まず敵(PC)が三体いるとしましょう。そのうち二体を同士討ちさせます。その生き残った方を潰します。あとは最後の一体に降伏勧告するなり、問答無用で潰すなり、好きに出来ます。
 まあ、こんなにうまく行くのはまれですね。せめて策略で残り二体の足を止めて一番強そうな奴とタイマン、その後に残り二体と勝負と言う当たりが関の山ですね。それでも成功率は50%と言う所ですかね。皆さんも御分かりですね。パーティー虐殺というのは、真なる勇者の戦い方なのです。これを成功させれば、あなたもみんなから危険視される事請け合いです。
 

好きな言葉名言格言などなど2

・人はパンのみに生きるにあらず(旨いもの食わせろ)

・パンが無いならケーキを食べればいいでしょう(甘いものは別腹)

・五十歩百歩(距離の調べ方)

・蛇足(ドラゴンの爪攻撃)

・今日の敵は明日の友(裏切り行為)

・愛に年の差なんて関係ない(必要なのは い・さ・ん

・明日は明日の風が吹く(前線通過)

・馬の耳に念仏(今流行のペット葬儀)

・猫に小判(これだから成り金って嫌いなんだ)

・宵越しの金は持たない(そもそもない)


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