レポート No.15

マスカレイド・スタイル

  
製作: 加藤数磨/NowRiver
出版社: 同人
ジャンル: 平成仮面ライダーTRPG



<はじめに>

 マスカレイドスタイルはいわゆる平成仮面ライダーを題材としたアンソロジーTRPGです。プレイヤーは仮面ライダーやその関係者、時には怪人になったりしてそれぞれが自分の目的を果たすために戦っていく群像劇を描くといったシステムです。

<世界観>
 原典である平成仮面ライダーシリーズは原則として別の世界の話となっていますが、このシステム上では設定の追加や削除を行って全て同じ世界であるとしています。つまり、ゲゲルや不可能殺人が起こったり斬鬼さんの服が脱げたりカラダガボドボドになったり名護さんが最高なのは全部オーディンに仕組まれたチャーハン崩しのための乾巧って奴の仕業なんだっておばあちゃんが言っていたおのれディケイドといった世界観となっています。また、この前出されたサプリメントにより昭和ライダーにも対応しました。その結果、現段階でディケイドまでのライダーはすべて対応しているので自分の好きなライダーや怪人をすることができるというのも魅力の一つではないでしょうか。

<活躍演技>
 このシステムの最大の特徴としてはPLが特定のロールプレイをした際にアクトカードと呼ばれるリソースを獲得できるということです。このアクトカードは強大な効果を持っているため多く獲得すればするほどPLは非常に有利になります。そして、そのためにロールプレイをしていると自然と話が平成仮面ライダーっぽくなるという優れものです。このため、平成仮面ライダーに詳しい方でもノリが分からない人でもリソースの確保のためにロールプレイをしていれば安心して平成仮面ライダーの世界を楽しむことができるようになっています。

<命運>
 このシステムのもう一つの特徴としては命運点があげられると思います。このゲームのキャラクターメイキングは命運点というリソースを支払ってガジェットというスキルを取得することによって行われます。また、セッション中に余った命運点をヒーローポイントのように使うこともできます。しかし、注意しなければならないのは命運点を使い果たしたキャラクターはその時点で最終回を迎えてしまうということです。このため、どこまで命運点をキャラクターメイクの際につぎ込むかあるいはつぎ込まないかといったことが重要となってきます。

<まとめ>
 マスカレイド・スタイルは平成仮面ライダーが好きな方にとってはとても面白いTRPGであると思われます。また、そうでない方でもヒーローもののノリさえわかれば十分に楽しむことができると思います。さあ、興味を持った大きなお友達は北大RPG研究会に来て僕と握手。

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