レポート No.11

ソード・ワールド2.0

  
製作: 北沢慶/グループSNE
出版社: 富士見書房
ジャンル: ファンタジー




〈はじめに〉
 ソード・ワールド2.0は「ラクシア」という世界を舞台とした剣と魔法のファンタジーRPGです。PC(プレイヤーキャラクター)は「冒険者」と呼ばれる存在となって様々な冒険をすることになります。冒険者には、主に戦士や拳闘士、魔法使いなどの役割があり、基本的には数人のパーティーを組んで行動します。イメージとしてはドラクエシリーズに近いでしょう。

〈世界観〉
 ラクシアの世界は「始まりの剣」と呼ばれる3本の剣によって創られたといわれ、人間やエルフ、ドワーフなどの人族をはじめ、多くの動物、妖精、幻獣、そして魂に穢れをもつ蛮族などが存在し、人族と蛮族は対立しています。
 ラクシアでは1万年以上前から様々な魔法や文明が栄衰を繰り返してきたのですが、約300年前に蛮族の大規模な侵攻によって多くの国が滅び、文明のほとんどが破壊されてしまいました。現在は復興の時代であり、文明は私たちの世界でいう中世レベル、そして科学の代わりに魔法が発展しているといったところです。しかし一たび街を離れると、そこは危険な魔物や蛮族が闊歩する領域。力無い人々にとっては街の外に出るのも命がけなのです。

〈冒険者とは〉
 冒険者とは、一言で説明するならば何でも屋とでも言ったところでしょうか。個人、もしくは数人単位で「冒険者の店」で依頼を受けて、それをこなします。依頼の内容は主に蛮族退治や旧時代の遺跡の調査、物資の運搬などで、他にも状況によって色々あります。この物騒な世界においては、一般人にはできない危険な仕事を請け負う冒険者はとても重宝されているのです。

〈システム〉
 PCのできることは、大まかに「技能」というもので表されます。技能には様々なものがあり、例えば戦士や拳闘士、射手、魔法使い系の技能なら真語術師、妖精使い、神官、そして戦闘外で役に立つ斥候、学者、野伏などです。そして、これらの技能を複数組み合わせることができるので、イメージややりたいことに合わせて自由にPCを作ることができるのです。戦闘では、そのPCの得意な戦法を表す「戦闘特技」というものがあり、戦い方にも大きく違いを出すことができます。
 ソード・ワールド2.0では装備やアイテムも数多く用意され、便利な魔法もたくさんあるので、状況に応じた選択肢は発想によって無数に存在すると言えるでしょう。

〈まとめ〉
 ソード・ワールド2.0はファンタジーRPGの中でも世界観がわかりやすく親しみやすくなっています。PCを成長させる楽しみも大きなもので、成長すればするほどできることは多くなります。なので数話続きのキャンペーンで無名の冒険者が名をあげていく王道的な話をするのもいいでしょう。
 世界観を楽しみたい、戦闘を楽しみたい、そんな人たちにこのシステムをおすすめします。
 ラクシアの世界では、多くの冒険がPC達を待っています。それどのように立ち向かうかはあなた達次第。ピンチの時も仲間と協力すればきっと乗り超えられるはず。
さあ、冒険に出かけよう!

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